「日本で生きるにはいくらかかる?~年収、税金、退職金、子育てや住宅費の支出、年金まで全てを計算」では、各種データを引用した。なるべく公的機関のものを使用しているので、今の自分の収入が相対的にどの程度かを知りたい場合や、住宅購入や子育てに必要なコストの概要を把握したい場合など、適宜参照していただければ幸いである。
収入に関するデータ
- 国税庁 平成30年分 民間給与実態統計調査(令和元年9月発表の最新データ)
- 国税庁 平成29年分 民間給与実態統計調査
- 厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査 賃金の分布
前者の国税庁の資料では、年齢性別、職種別や企業規模別、正規・非正規別などの各平均給与が参照できる。後者の厚生労働省のデータでは、年代ごとの年収分布がわかる。
社会保険料
こちらは収入ではないが、毎月の給与から引かれる健康保険・厚生年金の保険料がわかるので付記しておく。各県別に参照できる。
退職金
中小企業の退職金を知りたい場合は、 東京都のデータとなるが、 後者を参照していただきたい。
年金
年金の給付額や、国民年金の納付率については、例年毎年1月に厚生労働省より発表がある。
支出に関するデータ
子育てに必要な費用
教育費
前者は高校までの教育費が記載されている。大学までの教育費を知りたい場合は、後者も併せて参照すると良い。ただし、文部科学省のデータの方が調査対象人数は圧倒的に多い。
参考までに、教育費が最も安くなる幼稚園から大学までオール公立(国立)の場合と、最も高額となるオール私立の場合の例を記載しておく。
オール公立:1081万円
オール私立(大学は文系):2502万円
オール私立(大学は理系):2598万円
養育費
- AIG損害保険株式会社(旧AIU保険)の2005年版「現代子育て経済考」より抜粋
出産・育児費用 | 約91万円 |
食費 | 約671万円 |
被服費 | 約141万円 |
医療費、理容費 | 約193万円 |
おこづかい | 約451万円 |
私的所有物 | 約93万円 |
合計 | 約1640万円 |
よって、子供一人が大学を卒業するまでにかかる費用は、最安(オール公立)の場合で
1081万円+1640万円=2721万円
となる。
住宅費
住宅の種別(マンション、一戸建て)や、新築・中古別、首都圏・地方別などで住宅取得費用の平均 を知ることができる。
その他、リクルート住まいカンパニーも定期的なプレスリリースで首都圏や関西圏の住宅平均購入価格を発表している。
生活費
二人以上の世帯における、 平均的な毎月の生活費がわかる。1ヶ月あたり、287315円が平均となっている。